【スパックオリジナル】ます桶について徹底解説!
富山のお土産として有名なものの一つとして、ます寿司があります。このます寿司にかかせないます桶をスパックオリジナルで開発しました。なぜスパックでオリジナルのます桶を作ることになったのかをご紹介します!
ます桶とは?
ます桶とはます寿司を入れる丸い形の入れ物のことです。従来のます桶は、木で作られたものが多いため、木のイメージがある方が多いと思います。しかし、スパックが開発したものは、ます寿司の丸い枠だけマプカ※を使用しています。底板と上のフタは木を使用して作りました。(※マプカとは紙パウダーが主原料のプラスチックの代替素材で、強度に優れており熱にも強いのが特徴。環境にも配慮した商品です。)
なぜ木ではなく、あえてマプカを使用しているのか?という疑問が湧いてきます。それは、木だとどうしてもささくれや変形の心配があります。マプカだとプラスチックのような役割をしてくれるのでそれを防ぐことができるからです!
また、底板とフタはインドネシアの木で柔らかいファルカタ材を使用しています。成長するスピードが早いので安定供給面を考えて採用しました。もちろんやわらかい木なので強度が心配になる方もいらっしゃると思いますが、フタの上についている木の棒で強度を上げています。
また、ウッドショックのときに、このマプカを使ったます桶は、安定供給することができ、ます寿司が作れないという事態も防ぐことができました。
ます桶ができるまでの歴史
スパックがます桶を作成から販売するまでの歴史をご紹介します!
2013年 お客様からます桶が作れないかと相談をいただきました。
2013年~2014年いろいろな試行錯誤を繰り返していましたが、なかなか思うようにいか ない日々が続きます。
2015年 ます桶の枠を全部木でなくマプカを使用するところにたどり着きました。(紙 51%、プラ49%)木はファルカタ材を使用することに決めました。
その後これを地元の富山県内で作りたいと思い工場を探し始めました。そして作ってくださる工場を見つけて県内で作ることに成功しました。
その後お客様に強度や使い勝手を何回も試していただき問題がないことを確認しました。
2016年6月完成!開発から3年かかりました。
2016年7月から販売開始となり、特許も取得しました。
今ではます寿司を製造していらっしゃる何社かにスパックのオリジナルます桶を使っていただいています!
ます桶を開発したきっかけ
今回はます桶を開発した弊社の経営企画室 室長の武川にインタビューしました。
Q.なぜます桶を開発することになったのですか?
A.2013年に大切なお客様からます桶を作ってもらえないかとお話をいただいたことがきっかけです。新幹線開通で需要が増え、ます桶が供給不足になるのではないかと心配されていらっしゃったのでお力になれないかという思いがあったのです。
Q.ます桶ができるまでにどれくらいかかったのですか?
A.3年かかりました。とても苦労して何回も挫折しかかりましたが、大切なお客様へ良いものを届けたく、商品化まで辿りつきました。とても思い入れの強い商品ですね。
Q.なぜ枠を今までの木ではなくマプカを使用することに決めたのですか?
A.全て木で作った桶も魅力がたくさんあるが、いろいろな桶をみていると、どうしても全て木だとささくれや変形などの心配があります。安全で安定したものを作りたいという思いからマプカを使用して作ることに決めました。また、今回開発した枠にはマプカならではの、裏に溝があります。重ねて使用できるようにもなっています。倒れたりする心配も少ない商品です。今回開発した桶を、試しに車の中に1年以上置きっぱなしにしておきましたが、変形、変色することもありませんでした。桶の保管も安心してしていただける作りになっています。
Q.このます桶の魅力を教えてください
A.変形変色しないこと!安定供給ができること!粗悪品がでないこと!これがこのます桶の最大の魅力であり特徴です。
まとめ
いかがでしたか?ます桶を開発~販売にいたるまでの経緯をご紹介しました。ます寿司は富山を代表し、お土産に選ばれることも多い商品です。新幹線が開通してから富山に訪れる人も増えたり、富山から県外へ行く人も増えました。そのときにます寿司屋さんが商品を作ろうと思ったときに、桶がなくて製造できないということは避けたいとの思いがあります。スパックで開発した桶は安定供給ができるため、ます寿司屋さんにとっての安心した商品になってほしいと願っています。
スパックではこのようにオリジナルの商品を開発しています。気になることがあればお気軽にご相談ください。