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【レトルト食品徹底解説】メリット・デメリットと製造過程

忙しい日々の中で手軽な食事の選択肢として、また保存食としても非常に便利なレトルト食品。しかし、その便利さの裏で、どのような特徴やメリット、デメリットが存在するのでしょうか?本記事では、レトルト食品の基本的な特徴から、その製造プロセスに至るまでを深掘りしていきます。スパックでは、手軽にレトルト食品の開発を体験できるスパックラボがあります。今回は、自社で研究開発を進めていく中で得た知識をご紹介。

レトルト食品とは?基本の特徴

レトルト食品とは、食品を高温で密封した袋や容器に入れて、その後加圧加熱殺菌を施すことで長期保存が可能な食品の一種です。この加熱処理は、高温高圧の蒸気を使って行われ、微生物や酵素の活動を抑制し、食品を安定化させます。このようにレトルト加工をすることにより、食品の賞味期限が延長され、常温保存が可能になります。

レトルト食品の種類は、おかゆや魚、カレーなどが馴染み深いですが、他にも様々なものがレトルト食品として開発されています。これらは主に非常食やアウトドアでの食事、または手軽で簡単に調理できる食品として利用されることが多いです。他にも介護食や離乳食のような家での調理が難しく、安全性が求められる食品もレトルト食品として利用されています。レトルト食品にすることによって調理の面倒さや品質の安全性の担保が解決できます。

レトルト食品の利点として、長期保存が可能なので、非常時や災害時に備えることができるほか、旅行やアウトドア活動の際にも便利です。また、手軽で簡単に調理できるので、忙しい生活を送る人々にも重宝されます。

また、レトルト食品は、宇宙飛行士や軍隊の食料としても使用されており、この技術は食品工業全体において広く普及しています。

レトルト食品のメリットとデメリット

私たちの生活に馴染みがあり、便利なレトルト食品ですが、メリットとデメリットがあります。それぞれをご紹介します。

【レトルト食品のメリット】

長期保存が可能

レトルト食品は高温で密封され、断熱処理がされているため、長期にわたって保存が可能です。非常時や災害時の備えとして利用されることがあります。

便利で手軽に調理できる

レトルト食品は、開封して加熱するだけで簡単に調理ができます。特に、アウトドアや忙しいときに便利です。

安定した品質

レトルト食品は製造工程で品質管理が徹底されており、栄養価も安定しています。原材料や調味料の組み合わせも調整されているため一定の品質を維持できます。

携帯性が高い

持ち運びが簡単なため、緊急時の利用がしやすいです。軽量でコンパクトな包装が多いので、携帯しやすいのも特徴で旅行やアウトドアなどで重宝されます。

無駄の削減

レトルト食品は企業・家庭ともに食品ロスを削減することができるため、SDGsに貢献することができます。

バラエティ豊富な選択肢

レトルト食品には様々な種類の料理があり、カレーやシチュー、ご飯など、好みやニーズに合わせて選択することができます。

【デメリット】

価格

製造工程が複雑であり、また特殊な包装が必要なため、レトルト食品は、他の食品に比べて高価であることがあります。

レトルト食品のみの生活では栄養面の偏りが起きる

レトルト食品は美味しく簡単に食べられるものですが、レトルト食品のみの生活を続けることは栄養面での偏りが起こる場合があります。普段の食事と上手く組み合わせることで栄養面の心配も解決しそうです。

メリット・デメリットをご紹介しましたが、便利なレトルト食品を上手く私たちの生活に取り入れることで食事面だけではなく、時間の節約やSDGsの貢献にもなりそうですね!

レトルト食品の製造プロセス

左:達人窯                    右:真空機

スパックにはSDGsの取り組みの一環としてロングライフ商品(長期保存可能な商品)を開発するためにスパックラボがあります。スパックラボでは一度ご紹介した「達人窯」を使ってレトルト食品作りを行っています。

達人窯の仕組み・工程について根菜の炊き合わせを例にご紹介します。

下ごしらえ

材料は皮をむき、それぞれ適当な大きさに切る。コンニャクやサトイモなどは茹でておきます。

袋詰

下ごしらえした材料と調味料を量ります。

材料や調味料はきちんと量って入れるので誰が作っても同じ味になります。

脱気

真空包装機で袋詰めした材料を脱気します。むらなく熱が伝わるように平らにセットします。

殺菌調理

袋詰めした材料を達人釜に入れ、温度と時間を設定し、殺菌調理を開始します。

出来上がり

商品は殺菌されているので常温または冷蔵で1ヵ月~半年ほど保存が可能になります。

以上の工程にかかる時間はおおよそ、60〜90分です。

また、レトルト食品の商品化には作った食品の菌検査、賞味期限の設定が必要です。

まとめ

いかがでしたか?レトルト食品についてご紹介しました。レトルト食品は私たちの生活に馴染みの深いものになっています。普段の生活だけでなく、災害時などの備えなどにも重宝されています。SDGsの取り組みの一環にもなります。

スパックにはご紹介した「達人窯」があります。レトルト食品の開発を考えておられる方がいらっしゃいましたらぜひお声がけください!

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